久しぶりに訪ねた土地。
最初に勤めた会社の独身寮の近隣。
若い時は呑み歩いた。
行きつけのスナックは、既に閉店しているのは知っていた。
ママさんのお姉さんが勤めている(経営している)居酒屋さん。
幸いな事に昼営業していた。
久しぶりに見るお姉さん。
当然、自分のコトはパッと見で、記憶に無い。
「あの、すみません。お姉さん、◯◯さんって言う妹さん、いらっしゃいましたよね?」
(少し驚いた表情で)「はい。」
「お元気ですか?」
「今年の7月に亡くなりました。」
一瞬、固まった。
「お姉さんに、2人姪っ子さんがいらっしゃいましたよね?」
「下の姪っ子が、今年の3月に亡くなりました。」
更に固まった。
「すみません。 辛い事を思い出させてしまって。」
「いえ、良いんですよ。 話して頂く事が供養になりますから。」
「あのスナックには、よく行ってたんでずか?」
「ずいぶんお世話になりました。」
「失礼ですけど、お名前は?」
「Yと言います。」
「ああ、Yさん! ◯◯(ママさんの名前)が、よく言ってましたよ。」
ママさんが亡くなったのはショックだった。
ママさんの娘さんの一人が亡くなっていたのもショックだった。
数日前から 、何となく、久しぶりに寄ってみようと思った。
もしかしたら、呼んだのか?