はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
私自身のささやかな自慢は、行政書士試験の合格である。
行政書士試験は、6回目の受験でようやく合格出来た。
その内、3回の受験は独学で望んだ。不合格だった。
4回目の受験を決めた時、知人から「資格試験の予備校で学んだ方が良いのでは?」と言う意見を受けた。
あまり金銭を使いたくない。と言う考えから予備校を使う事には躊躇いがあった。
が、独学にも限界があった。
資格試験予備校の講義を受ける事に決めた。
『決めた』のは良いが、通学時間を確保する事に限界を感じていた。
講義日は固定されている。
受講料はともかく、通学で必要となる交通費も悩みの種だった。
それを知人に言うと、
「今はweb講義の方が一般的だよ。お前、パソコンで(インター)ネットやってるだろ。」
と、言われた。
ほう、そういう手段もあるのか・・・。と、感じた。
早速、一際目立った資格予備校に問合わせた。
「インターネットのweb講義の方が、多少、お値段も安く出来ます。」
と、説明を受ける。
独学だと、どこかに甘えが出てしまう。
web講義だと、『教えてくれる人がいる』と言う安心感が出てきた。
一昔前の通信教育であれば、ビデオテープで教材が送られたであろう。
今ではDVDと言う手段もある。
web講義は、余計な荷物が発生しない実に便利なモノである。と素直に感じた。
自宅にいる時はパソコンで、夜勤中の空いた時間を利用してスマートフォンで講義を受講した。
両方とも、インターネットが無ければ成り立たない状況であった。
合格発表も、インターネットで知った。
行政書士試験研究センターから合否通知は郵便で送付される。
その前に、試験合格者の受験番号はweb上で公開される。
4回目、5回目の合格発表での不合格を知ったのも、そして6回目の受験で合格を知ったのもスマートフォンで、行政書士試験研究センターのwebサイトを見ての事だった。
講義を受講している時は、『インターネット』と言う存在を意識して無かった。
だが、改めて考えると、自分の過去3回の行政書士試験とインターネットは切り離す事の出来ない関係だったと痛感する次第である。
決して『通学』と言う方法を否定する訳では無いが、昨今のコロナ禍において、資格試験の講義はインターネットを用いたweb講義が主流となりつつある。
私とインターネットと行政書士試験は切り離す事が出来ない関係がある。